イポーは、白いショップハウスに赤い提灯の旧市街と、石灰岩の山の中の洞窟寺院と、四方を崖に囲まれた緑の湖を、1日で回れる街です。 朝は提灯の下を歩き、昼すぎに三宝洞で崖の真下に建つ赤い塔と数十匹の亀を見て、午後は鏡の湖で筏のようなボートに乗り、夕方は名物のもやしと鶏。クアラルンプールからは長距離バスで2時間半(予約画面の表示)です。私たちが行ったのは2025年2月12日の水曜の夜から13日の木曜で、夜に着いて翌日の1日で3か所を回り、その夜のバスで戻りました。イポーは1泊で足ります。
イポーはどんな街か。石灰岩の山と、白い旧市街と、もやし
イポーは旧市街と新市街に分かれます。白いショップハウスと赤い提灯の通り、コンキュバイン・レーン、バーチ記念時計塔、イポー駅は旧市街に。ザカレビッチの壁画も7点あります。もやしと鶏の店が並ぶJalan Yau Tet Shinは新市街です。
もやしとゆで鶏を合わせた芽菜雞が名物です。もやしの生産者は、石灰岩の地層の地下水を太さや甘さの理由に挙げています(Bernama、2025年7月14日)。ホワイトコーヒーの発祥とされる街でもあります。
イポーの見どころは昼に集まっています。旧市街、三宝洞、鏡の湖は明るいうちに回ります。
1日目の夜。ゲート11の掲示板と、夜11時半の海老チャーハン
夕方6時台、クアラルンプールのTBSのゲート11の前で1枚撮っています。緑の枠の電光掲示板に「PINTU GATE 11」とあって、その下にバスの窓とカーテン。掲示板に出ているのは別の便の案内でした。2月でも、夕方のクアラルンプールは肌が湿る暑さです。

予約画面の到着予定は夜9時。着くAmanjayaは旧市街から車で約20分の場所なので、宿がどこであっても、そこからもう1本、路線バスか車に乗ります。私たちはGrabを呼んで、旧市街の方へ向かいました。
夜11時半すぎ、夜食はUptown Ipoh(アップタウン・イポー)というナイトマーケットでした。AEON Kinta Cityの向かいにあって、青いLEDを張った屋根の下に、赤いプラスチックの椅子が並んでいます。発泡スチロールの皿に、殻つきの海老が2尾のったチャーハンと、プラスチックのスプーン。向かいには同行者の手と麺の皿。夜11時半でも、外の空気は生ぬるいままでした。営業は毎日16時から24時まで、金曜から日曜は0時半まで。夜9時着のバスでも、夕食に間に合います。

旧市街。赤い提灯の通り、コンキュバイン・レーン、1909年の時計塔
宿はM Boutique Hotelでした。住所は2, Hala Datuk 5。旧市街と新市街のあいだにある93室のホテルで、どちらにも寄れる位置です。10時前の外観の写真から、この日が始まります。上の壁一面に、色も形もばらばらの古い木の窓枠や板が貼ってあって、大きな「BOUTIQUE」の文字。1階は黒い日よけと、ヤシの鉢。空は快晴で、朝10時の時点で、日なたに立っていると首の後ろが熱くなる日でした。

11時前、旧市街の通りにいました。白い2階建てのショップハウスにアーチ形の窓、その隣はターコイズ色の建物で、道の上には赤い提灯が連なっています。日差しが強く、白い壁の照り返しで、通りの真ん中は目を細めないと歩けません。日陰はショップハウスの軒下だけです。

そこからコンキュバイン・レーン(二奶巷)へ。正式名はLorong Panglimaで、今はカフェと土産物と軽食の店が並ぶ細い路地です。入口にあるのが「RESTORAN WONG KOH KEE 黄高記飯店」の看板で、No.3の店。左に服のラック、右には落花生の菓子などを並べた軽食の店。頭上には電球の列と、マレーシア国旗とペラ州旗、そして赤い提灯。路地は狭いぶん日陰が多く、通りより涼しい。人の肩が近い幅です。

ザカレビッチの壁画7点は、この日の私たちの写真には入っていません。
11時半、昼食。空芯菜と焼いた豚肉の炒め物、オレンジ色の器に入った大根のスープ、青い模様の小さな茶杯。暑い通りを歩いたあとの大根のスープは、熱いのに汗が引きました。

12時半、バーチ記念時計塔の前にいました。白い塔で、時計の下に人物の絵の帯が巡っています。青空に雲。1909年に完成した塔で、旧市街のJalan Dato’ Sagorに建っていて、イポー駅はここから数百メートルです。昼の12時半で、日は真上、塔の影は塔の足元にしかありませんでした。

三宝洞。石灰岩の山の中の寺、崖の下の赤い塔と亀の池。入場は無料
時計塔からGrabで三宝洞(Sam Poh Tong/サンポートン)へ。市街から約5〜6km南、車で約10分。グヌン・ラパという石灰岩の山の麓にある洞窟寺院で、入場は無料です。 亀の池も、崖に囲まれた庭も、料金はかかりません。寄付は任意です。
1時前に着きました。石の欄干の橋を渡ると門があって、扁額は「三寶佛洞」。門の背後に、木に覆われた石灰岩の崖がそのまま立ち上がっています。参道に犬が1匹いました。街なかの白い壁と赤い提灯から、車で10分でこの崖です。

門のまわりが池の庭です。岩を積んだ小島がいくつも並んで、石灯籠が立ち、池に沿って長い3階建ての建物が伸びています。池に魚の影が動いていました。

洞窟を抜けます。中は外より涼しく、岩に近づくと空気が冷たい。
抜けた先が、崖に囲まれた庭です。崖の真下に、赤い屋根が何層も重なった塔が建っています。手前に像の立つ噴水。塔の中には入れず、外から見るだけです。屋根の上には草が生えていました。見上げると、赤い屋根の上に、そのまま崖が続きます。

亀の池は、屋根の下の浅い池です。池と、そのまわりの石畳に、亀が数十匹います。この寺で、いちばん長く立っていられる日陰でした。

写真は1時前から1時すぎまでの20分ほどで、池の庭と塔と亀の池を回れました。開門時間は情報源で割れていて、午後早めに閉まるという情報が多いので、午前か昼すぎまでに行くのが無難です。私たちは1時前後で、開いていました。
鏡の湖。トンネルを抜けると四方が崖、筏のボートで水の上へ
三宝洞から鏡の湖(Tasik Cermin)までは、道路で約2km。Grabで移動しました。
石灰岩の崖に囲まれた湖で、運営はTasik Cermin Ipoh Sdn Bhdという会社です。入口から、古い採掘坑道を利用したトンネルを歩いて抜けると湖1に出ます。湖2へは、ボートで水のトンネルを通ります。
トンネルの中は日差しが届きません。抜けて湖に出ると、日差しと緑が一度に戻ります。

2時すぎ、湖の桟橋に立っていました。水面は緑色で、四方を垂直な石灰岩の崖とジャングルが囲んでいます。桟橋の手すりはロープです。筏のようなボートに、オレンジの救命胴衣の人たちが乗っていて、青いシャツの船頭が竿を持って立っています。崖に囲まれているので、水面の向こうには空しか抜けがありません。

ボートに乗りました。 桟橋から10分あまり、ボートの上から動画を撮っています。崖が近づいてきて、水面が揺れる動画です。日差しは水面に反射して下からも来ます。崖の影に入ると、水の上の空気が変わります。
2時半すぎ、駐車場の写真があります。砂利の広場と、赤茶色の筋が入った崖、それから「KIN LOONG VALLEY」の看板がかかった建物。この看板を見て湖の名前だと思いそうですが、KIN LOONG VALLEYは湖の敷地内にある飲食エリアの名前です。湖の名前はTasik Cerminです。砂利は昼の熱を持っていて、靴の裏から伝わってきました。

写真で見るかぎり、湖にいたのは30分弱でした。営業時間は入場9:00〜17:45、ボート9:00〜17:30で、祝日も営業しています。料金は後半の表にまとめました。
もやしと鶏と、カフェラテ。帰りは夜のバス
4時前、もやしと鶏の店に入りました。青い皿にゆで鶏、醤油とネギがかかっています。オレンジの皿にもやし。醤油とネギと揚げニンニクをかけた豆腐の塊。白ごはんと、冷たいお茶。

ゆで鶏ともやしの組み合わせは、芽菜雞といって、イポーの名物です。有名店はLou WongとOnn Keeで、どちらも新市街のJalan Yau Tet Shinにあります。
イポーの養豚会社Berkciousの豚肉を、KLで買って家で鍋にした話は、マレーシアで豚肉を買うに書きました。
もやしがみずみずしくて、おいしい。イポーに行くなら、これは絶対に食べたほうがいいです。湖で日に焼かれたあとなので、冷たいお茶がありがたかった。
5時前、カフェラテ。ハートのラテアート、白い筋の入ったカップ、金色のスプーン。ホワイトコーヒーの発祥とされる街で、この日の最後に飲んだのはカフェラテでした。汗が引くまで、しばらく座っていました。

帰りは、木曜の夜のバスでクアラルンプールへ戻りました。便と時刻の記録は残していません。イポーからクアラルンプール行きのバスはAmanjayaから出ます。旧市街から車で約20分なので、その分を見て、夕方のうちに動きます。
行き方と料金。TBSからバスで2時間半、Amanjayaから旧市街は車で20分
クアラルンプールの長距離バスターミナルはTBS(Terminal Bersepadu Selatan)です。マラッカに行ったときと同じターミナルで、イポー行きもここから出ます。着くのはイポーのAmanjaya(アマンジャヤ)バスターミナルです。
予約サイトBaolauの画面を保存していました。Starmart Expressの便で、TBS 18:30発、Amanjaya 21:00着、所要2時間30分、RM30.30。「変更できない」「取消できない」の表示もあります。このRM30.30は画面の表示価格です。

| 区間 | 手段 | 所要時間 | 料金 |
|---|---|---|---|
| TBS → イポー Amanjaya | 長距離バス。予約画面はStarmart Express、18:30発 | 2時間30分(予約画面の表示)。バス案内サイトの掲載では約3時間10分 | RM30.30(予約画面の表示価格)。案内サイトの掲載は約28社でRM19.40〜40 |
| KLセントラル → イポー駅 | KTMの電車ETS。私たちは乗っていない | 約2時間〜2時間34分(等級による) | — |
| Amanjaya → 旧市街 | 路線バスBAS.MY A30A(Medan Kidd行き)、タクシー、Grab。私たちはGrab | 車で約20分 | A30A RM2.40、タクシーRM25〜30(案内サイトの目安) |
| 旧市街 → 三宝洞 | Grab | 車で約10分、約5〜6km | — |
| 三宝洞 → 鏡の湖 | Grab | 約2km | — |
予約画面と案内サイト(busonlineticket、2026年9月掲載)では所要時間が違います。予約する便の表示を確認してください。
乗り継ぎで行ったチェラティンとは違い、イポーは直通便を選べます。価格は会社と便で変わります。
AmanjayaとTerminal Meru Rayaは同じターミナルです。予約画面にはAmanjayaと表示されていました。
ETSなら旧市街のすぐそばのイポー駅に着き、時計塔まで歩けます。私たちはバスでしたが、旧市街に泊まるなら到着後は電車のほうが楽です。
1泊で回る順番
三宝洞は午後早めに閉まるという情報が多いので、旧市街→三宝洞→鏡の湖の順に。旧市街と新市街の間に泊まれば、街歩きと食事にも寄りやすくなります。
鏡の湖の料金は2本立てです。MyKadがなければRM12
MyKadはマレーシア国民のIDカードです。MyKad料金の対象はMyKad・MyKid・MyPR・MyKasの持ち主で、日本のパスポートではMyKad以外の料金です。
| 大人 | MyKad | MyKad以外 |
|---|---|---|
| 湖1 入場 | RM7 | RM12 |
| 湖1 入場+ボート | RM32 | RM42 |
| 湖2 ボート | RM25 | RM30 |
2026年9月に公式のe-ticketページで確認した料金です。
私たちが行った2025年2月に近い数字としては、公式サイトに2024年10月の窓口の写真が載っていて、そこにはMyKad RM4(RM5からの値下げ表示)、MyKad以外 RM12、身長90cm未満と障がい者は無料とあります。この写真に出ているのは入場料だけです。入場のMyKad以外の料金は、2024年10月も2026年9月もRM12で変わっていません。
私はこのときマレーシアに住んでいましたが、MyKadは持っていません。在住でもMyKadがなければ外国人料金です。KLの国立動物園も料金区分が分かれていました。
私たちはボートに乗りましたが、払った額は覚えていません。ここに出しているのは公式の料金です。
買い方にも注意があります。Tasik Cermin公式のチケット案内でオンライン券を購入できます。オンライン券は前日までの購入で、繁忙期はオンライン販売を止めて窓口だけになる、と公式ページに出ています。当日に思い立って行くなら、窓口です。
2日目の時刻
木曜の写真の撮影時刻です。
| 時刻 | 写真に残っているもの |
|---|---|
| 9:55 | M Boutique Hotelの外観 |
| 10:45 | 旧市街の通り |
| 10:56 | コンキュバイン・レーン |
| 11:29 | 昼食 |
| 12:30 | バーチ記念時計塔 |
| 12:52〜13:15 | 三宝洞の庭・塔・亀の池 |
| 14:12〜14:20 | 鏡の湖の桟橋とボート |
| 14:19〜14:31 | ボートの上から動画 |
| 14:37 | 駐車場とKIN LOONG VALLEYの看板 |
| 15:40 | もやしと鶏 |
| 16:58 | カフェラテ |
最初の写真が10時前、この日の最後が5時前。7時間で、旧市街と三宝洞と鏡の湖と、もやしと鶏です。
まとめ
| 要点 | 内容 |
|---|---|
| 移動 | Amanjayaは旧市街から離れます。旧市街泊ならETSも選択肢 |
| 回る順番 | 旧市街→三宝洞→鏡の湖。三宝洞は午前か昼すぎに |
| 湖の券 | オンライン購入は前日まで。繁忙期は窓口のみ |
KLからの1泊2日では、飛行機で約1時間のランカウイにも行きました。白い砂浜の夕日と、ケーブルカーの島です。
この記事の数字について:訪問日と時刻は、私たちが撮った写真の撮影時刻(マレーシア時間)です。バスのRM30.30は予約サイトの画面の表示価格、バスの相場はbusonlineticketの2026年9月の掲載、鏡の湖の料金は公式e-ticketページ(2026年9月確認)で、どれも私たちが払った額ではありません。料金も時間も変わりますので、行く前に公式の案内をご確認ください。
参考情報・公式案内
施設・交通・サービスの一般情報を確認した出典です(2026年9月26日確認)。旅行当時の体験・支払い記録とは区別し、利用前には各公式案内の最新情報をご確認ください。
