クアラルンプールの国立動物園(Zoo Negara)で、私は主要なエリアを約3時間で一周しました。ショーや餌やりは見ていないので、それも楽しみたい人は、その時刻に合わせて予定を組んでください。
9時半すぎに入って、お昼すぎまで歩き続けました。トラ、ゾウ、キリン、ラクダ、フラミンゴ、ライオン、オランウータン、ペンギン。だいたい見ています。
訪問した2025年10月18日は、パンダの返還から再公開までの期間に当たっていました。経緯は後半にまとめます。
マレーシアまで来て動物園、と思うかもしれません
ただ、よその国の動物園はおもしろいです。日本で「南国の動物」として見るものが、ここでは土地の動物として置かれています。トラもゾウもオランウータンも、もともとこのあたりにいる動物です。放飼場の向こうの木立と、園の外の森が地続きに見えます。
厄介なのは暑さです。日陰と日なたの差がはっきりしていて、昼に近づくほど動物も人も動かなくなります。だから朝いちに入ります。
入場料は、旅行者と在住外国人で約1.6倍ちがいます
先に値段です。公式サイトの料金表(2026年9月1日時点)の数字です。
| 区分 | 大人 | 子ども(3〜12歳) | 60歳以上 |
|---|---|---|---|
| マレーシア人 | RM55.00 | RM28.00 | RM33.00 |
| 外国人(i-Kad・就労パス・帯同パスあり) | RM60.00 | RM35.00 | RM60.00 |
| 外国人(上記以外・旅行者) | RM93.00 | RM48.00 | RM93.00 |
3歳未満(36か月未満)は無料です。マレーシア人料金と在住外国人料金で入るときは、窓口でパスポートかIDカードの原本を見せる決まりです。
私は在住者の料金で入場しました。旅行者は表の一番下、大人RM93.00を確認してください。
公開当初のKlook表示(外国人大人RM71、定価RM88)から、2026年9月1日付の公式料金へ更新しました。販売サイトは別の価格の場合があるので、購入前に見比べてください。
チケット販売サイト(Klook)の表示では、パンダ保護センターの入場はこのチケットに含まれていて、別料金ではありません。
Klookで買う場合の注意がひとつ。当日入場はできません。 購入の翌日から使えるルールなので、朝思い立って買っても入れません。
開園は9時。ショーと餌やりの時刻は決まっています
| 項目 | 時間 |
|---|---|
| 開園 | 月〜日 9:00〜17:00(公式)。最終入場16:00(チケット販売サイトの表示) |
| マルチアニマルショー | 土〜木 11:00/15:00。通常の金曜は休演。学校休暇・祝日の金曜は11:00/15:30(訪問前に公式案内を確認) |
| 餌やり(週末・祝日)Children’s World | 12:00〜13:00 |
| 餌やり ジャワジカ | 14:00〜15:00 |
| 餌やり トゥンク・アブドゥル・ラーマン湖 | 15:30〜16:00 |
私が行った2025年10月18日は土曜日でした。ショーは11時と15時、餌やりも3回ある日です。
全部やっている日に行って、ひとつも見ていません。我ながらもったいない。
ちなみにこの2日後、10月20日がディーパバリでした。同じ時期にKLセントラル隣のインド街で見た花火の話は、ディーパバリの花火は道路から上がりますに書いています。
行き方はGrabがいちばん楽です
住所はHulu Kelang、Ampang、68000セランゴール。クアラルンプールの中心部からは北東に外れています。
私はGrabで往復しました。動物園は鉄道の駅から離れていて、乗り換えを組む手間のわりに時間が読めません。
公共交通なら、LRTクラナジャヤ線のワンサマジュ駅で降りてタクシー、というのが基本形です。バスはRapid KLの253番がワンサマジュ駅から、220番がLebuh Ampangから出ています。出発前に運営者の最新の運行案内を確認してください。
実際に見た順番と時刻
写真の撮影時刻をそのまま並べます。
| 時刻 | 見たもの |
|---|---|
| 9:32 | 放し飼いの鳥(鶏・七面鳥) |
| 9:34 | ワオキツネザル |
| 9:40 | カピバラ |
| 9:51 | ワラビーの群れ |
| 9:55 | ゾウガメ |
| 9:57〜10:03 | 爬虫類館。緑のヘビ、イグアナ、白いヘビ |
| 10:11 | リクガメ |
| 10:16 | ホワイトタイガー |
| 10:21 | ゾウ |
| 10:28〜10:29 | シマハイエナ、ヤマアラシ |
| 11:14 | ラクダ |
| 11:16〜11:24 | オランウータン、シマウマ、シカ、キリン、ダチョウ |
| 11:30 | オランウータン(建物の梁の上) |
| 11:38 | フラミンゴ |
| 12:04〜12:11 | コウノトリ。池と、通路を歩いている個体 |
| 12:24〜12:25 | ライオン2頭、トラ |
| 12:41 | 淡水魚の水槽 |
| 12:43 | ペンギン |
最初の1枚が9時32分、最後が12時43分。3時間11分です。 そのあとは園を出て昼食にしました。
その3時間、ほぼ歩きっぱなしでした。園内は起伏があって、日陰と日なたがはっきり分かれます。マレーシアなので当然暑い。9時台でもう汗をかいていました。
朝いちに入ったのは正解でした。日が高くなるほど、動物は日陰に引っ込みます。
何がいたか
入ってすぐが鳥の区画です。茅葺きの小屋の下に、鶏と七面鳥が十数羽。品種がばらばらで、羽の色も大きさも揃っていません。門をくぐっていきなり猛獣が出てくるわけではないので、拍子抜けする人もいると思います。

そこからワオキツネザルの大きなケージ、カピバラ、ワラビーの群れ。小さい動物が続きます。ワラビーは金網ごしで、5頭ほどが地面の砂を掘っていました。


爬虫類館はよかったです。細い緑のヘビが枝に巻きついていて、別の展示では真っ白なヘビが砂の上でとぐろを巻いていました。屋内なので日差しがありません。ここで汗が引きます。


外に出るとゾウガメ。2頭が甲羅を寄せ合って止まっていました。

トラは2回見ました。 1頭目は10時すぎ、ホワイトタイガーです。水路をはさんだ土手の草に前足を投げ出して寝ていて、水面に白い体がそのまま映っていました。2頭目はお昼すぎ、金網の放飼場の草むらにオレンジの個体。どちらも寝たままでした。

その間、10時半ごろに緑の擁壁の下で寝ていたのはシマハイエナです。縞があるので遠目にはトラに見えますが、耳が三角に立っていて、首から背にかけてたてがみが走っています。トラの展示とは別の場所です。

ゾウは苔の生えた木の杭の向こうにいて、岩壁の前のコンクリートに立ったまま、鼻の先で何かをつまんでいました。

ヤマアラシは切り株の上に3頭でかたまって寝ていて、すぐ横の土管の中にもう1頭、針だけ見えていました。

オランウータンには2回会いました。1回目は鉄骨の梁の上に座ってこちらを見下ろしていて、2回目は建物の梁から身を乗り出していました。距離が近くて、目が合います。

その手前にラクダがいました。ヒトコブラクダが1頭、日よけの下の芝をずっと食べています。マレーシアの動物園でラクダを見るとは思っていませんでした。
キリンのいる草地が、この動物園でいちばん開けています。奥に岩山が見えて、手前にキリンが3頭。同じ草地にシマウマとシカ、それにダチョウが歩いています。柵の切れ目が分かりにくいので、1枚の景色として見えます。ここだけ雰囲気が違います。

フラミンゴは石積みの向こうの浅い池に、群れでぎっしり並んでいました。

お昼ごろ、通路をコウノトリが歩いていました。柵の中ではありません。舗装の上を、ベンチと人のあいだを抜けて歩いて、水たまりに嘴を差していました。入口の鶏といい、この動物園は檻の外にも鳥がいます。
ライオンは2頭いました。水路の向こうの芝で、たてがみのあるオスが横になって、その奥にもう1頭。どちらも起きる気配がありません。

最後のほうに淡水魚の水槽とペンギンがあります。水槽には体の平たい大きな魚が何匹も入っていて、ガラスの上のほうに通路の人が映り込みます。どちらも屋根の下なので、日差しから逃げられます。3時間歩いたあとにこれが来るのは、順番として正しい。

ちなみに展示の多くは、水路をはさんで低い手すりで見る形です。金網ごしより見やすいかわり、動物との距離は遠くなります。望遠のあるカメラを持っていくと、だいぶ違うと思います。
パンダがいなかった話
シンシンとリャンリャンは2025年5月18日に中国へ返還され、次のチェンシンとシャオユエは2025年11月18日に到着しました。検疫を経て、2026年1月10日に開所式、一般公開は翌11日からでした。
その約8か月の空白に当たる2025年10月18日に、私は訪問しています。
知らずに行きました。行く前に公式の告知を見ていれば分かったはずのことです。
ショーのほうは、ただの不注意です
11時のマルチアニマルショーを逃したのは、完全に私の落ち度です。
11時16分の写真では、キリンとシマウマの草地にいます。ショーは11時開始ですから、始まったころ私は反対側で草を眺めていたことになります。
私の3時間は、道なりに主要エリアを一周した時間です。ショーや餌やりを含みません。
次に行くなら
ショーの時刻を軸に組みます。11時に合わせるなら、9時の開園からそこまでを回り、ショーのあとに残りを見ます。ショーと餌やりの曜日・時刻は、上の時間表を確認します。
屋根のある展示は後半に残します。爬虫類館、水族館、ペンギン。日差しのない場所を最後に取っておくと、終わり方が楽になります。
Grabで行くのは変えません。開園に合わせたいなら、これが確実です。
そしてパンダについては、行く前に公式の告知を見ます。私はこれを怠りました。
KLCCのコンベンションセンターの地下には、90mの水中トンネルがある水族館アクアリアKLCCがあります。KLの中心部をバトゥ洞窟からツインタワーまで1日で回る組み方は、クアラルンプール1日観光モデルコースで示しています。
この記事の数字について:入場料と時間割は公式とチケット販売サイトの表示です。私が払った額は在住者料金なので出していません。パンダの日付は2025〜2026年の現地報道、時刻は私が撮った写真の撮影時刻(マレーシア時間)です。料金も時間割も動物の顔ぶれも変わりますので、行く前に公式の表示をご確認ください。
参考情報・公式案内
施設・交通・サービスの一般情報を確認した出典です(2026年9月26日確認)。旅行当時の体験・支払い記録とは区別し、利用前には各公式案内の最新情報をご確認ください。
