ホイアンのランタンと灯籠流し|到着時間と夜の回り方

舟の舳先と、薄暮の水面に浮かぶ黄色い灯籠

ホイアンのランタンと灯籠流しを見るなら、日の入りの30分前に旧市街へ。2026年5月4日、私はダナン発の1日ツアーで偶然その時間に着きました。午前は五行山、昼はマダムラン、午後はミーソン遺跡を回ってからのホイアンです。

ダナン発の1日ツアーで、五行山、ダナン大聖堂、チャム彫刻博物館、マダムラン、ミーソン遺跡、ホイアンを回った経路の地図南シナ海ダナン市内8:00 ホテル出発五行山9:16ミーソン遺跡15:04ホイアン17:35ダナン市内(拡大)ダナン大聖堂10:20チャム彫刻博物館11時前マダムラン(昼食)12:22
ダナン発の1日ツアー(2026年5月4日)。時刻は私の写真の撮影時刻(出発はホテルの迎えの時刻)。線は道路の経路を簡略化したものです。地図データ:© OpenStreetMap contributors、Natural Earth

着いたのは夕方5時半すぎ。この日の日の入りは18時05分で、明るい旧市街から灯りが点く夜までを見られたのが、いちばんの当たりでした。

この記事は、そこから車に戻るまでの記録です。入場券・舟・灯籠はツアーに含まれ、個別には支払っていません。自分で行く場合の費用は最後にまとめます。

目次

明るいうちの旧市街は、ランタンが点いていません

黄色い壁と街路樹のある通り。曇り空はまだ明るく、頭上のランタンは吊ってあるだけで、点いていません。

日が沈む前のホイアン旧市街の通りと、点いていないランタン
夕方5時半すぎ。ランタンは吊ってあるが、まだ点いていません

暗い写真ばかり見ていた私は、ランタンが常に光っているものだと思っていました。点いていないと、赤、黄、ピンク、緑の色と、細い竹の骨に絹を張った形がよく分かる。提灯というより、傘に近い作りです。

ランタン屋の中は、明るいうちのほうが面白い

すぐあと、HUNG AN LANTERN MAKING CLASS 63 の前で足が止まりました。ランタン作りの教室もやっている店のようです。

色とりどりのランタンが下がるホイアンのランタン屋
HUNG AN LANTERN MAKING CLASS 63。明るいうちは色がよく見えます

天井には赤、オレンジ、青、緑、ピンク、紫のランタンが数えきれないほど下がり、台には財布や小物、扇子が山積みでした。写真を撮って通り過ぎたけれど、1つ買っておけばよかった。旅先で「あとで」と思ったものを、あとで買えたためしがありません。

来遠橋は、渡るのに旧市街の入場券がいります

通りを抜けると、川ごしに来遠橋(らいえんきょう)、日本橋と呼ばれる橋が見えました。土手には人だかり。みんな同じ方向にカメラを向け、私も同じことをしました。

川ごしに見た来遠橋と、土手に集まる人
川ごしの来遠橋。土手は人でいっぱいでした

ゴールデンウィークです。日本語もちらほら聞こえます。世界遺産の橋の前で、全員が同じ角度で腕を上げている。この光景も含めて、ホイアンなのだと思いました。

水位は低くて、川底の石が見えるところもあります。

来遠橋を渡るには、ホイアン旧市街の入場券が必要です。私の入場券はツアー料金に含まれていました。2026年1月28日付の公式案内では、5か所券は120,000ドン(約720円)、3か所券は80,000ドン(約480円)。5か所券は来遠橋または関公廟の1か所、博物館1か所、その他3か所、3か所券は来遠橋または関公廟の1か所とその他2か所です。購入時に対象施設を確認してください。

橋の中に、赤い布をかけた犬がいます

橋に入ると、木の梁が低く渡され、丸いランタンが下がっています。人が次々に通り抜けていきました。

来遠橋の内部。木の梁と下がる丸いランタン
橋の内部。木の梁と、下がるランタン

ベトナムの紙幣にも描かれる橋です。ツアーの予約ページには、450年ほど前に1000人の日本人が定住したとありました。その数字を頭に木の梁を見上げると、橋の見え方が少し変わります。途中の祠には、赤い布をかけた石の犬が座っていました。

来遠橋の中の祠にある、赤い布をかけた石の犬の像
橋の中の祠。赤い布をかけた石の犬

前には黄色い花と青と白の焼き物の器、台には赤い菱形に「春」の字。私はしばらく立ち止まりました。赤い布をかけられた石の犬は、長く世話をされてきた顔をしていました。

橋の外に出ると、ランタンが点き始めています

橋を抜けて外から撮ると、赤い壁と瓦屋根の下、石のアーチが川をまたいでいます。軒下のランタンは、もう光っていました。

日没前の来遠橋の外観。赤い壁と瓦屋根、点いたランタン
日の入りの20分ほど前。空は青いのに、軒下のランタンはもう点いています

空と灯りの明るさが同じくらいで拮抗する、この時間帯がいちばん好きでした。どちらかが勝つと、この景色は終わります。

橋のたもとに、日本語の彫られた石碑があります

橋の近くの石碑には、こう彫ってありました。

KHÔNG GIAN VĂN HÓA

VIỆT NAM – NHẬT BẢN

文化空間

ベトナム-日本

ベトナム風の反り屋根と日本風の屋根が左右に並び、真ん中に1本の線、下には波。台座には Tháng 11 năm 2017、2017年11月とあります。

「文化空間 ベトナム-日本」と彫られた石碑
「文化空間 ベトナム-日本」。台座は2017年11月

旅先で日本語の彫られた石を見ると、うれしいとも気恥ずかしいとも違う気持ちになります。450年前にここにいた1000人には、たぶんこういう機会がなかった。この石は新しすぎて、そして、ちょうどよく立っていると思いました。

日が落ちてから|舟に乗って、灯籠を流します

18時05分を過ぎて日が沈むと、手漕ぎの小舟へ。写真には舳先と、その向こうに浮かぶ黄色い灯籠ひとつが写っています。

舟の舳先と、薄暮の水面に浮かぶ黄色い灯籠
日が沈んだあと。舟の舳先と、水に浮かぶ黄色い灯籠

濃い青が残る空の下、岸には灯りが並び、ほかの舟も出ています。船頭さんが後ろで櫂を使う小舟でした。予約ページにある手漕ぎボート&灯篭流し体験は基本プランに含まれ、ここでも個別の支払いはありません。

個人で乗る場合の料金はここでは確定できません。乗る前に1隻か1人か、人数・時間、灯籠の個数と料金、加算の有無と合計を、乗り場の表示とサービス内容で確認してください。

灯籠を水に置く瞬間は、思ったより静かです

舟べりで大きな黄色い灯籠を持つと、思ったより軽い。模様の入った紙の中で、小さな火が揺れていました。

舟べりで大きな黄色い灯籠を持っているところ
流す前の灯籠。持つと、思ったより軽い

水に置いた瞬間、灯籠は自分の意思があるみたいに、すっと舟から離れていきました。手から離れ、水に乗り、舟べりの外へ出ていく11秒が動画で残っています。

灯籠を水に置く11秒。舟の番号は HA 106

もっと儀式めいた時間を想像していたのに、置いて、離れて、終わり。あっけない。ただ、3メートルほど流れたところで振り返ると、同じものが何十個も水の上にあり、私の1個はもう見分けられませんでした。

舟と灯籠で埋まった川。15秒

そこで初めて「ああ、これはそういう遊びなのか」と納得しました。

数分後の写真では、あたりはすっかり暗くなっていて、橋と岸が光り、水面が全部その映り込みになっていました。

夜の川面に映る橋と岸の灯り
薄明が終わるころ。橋と岸の灯りが、全部水面に落ちます

薄明が終わるのが18時28分です。舟の上で、ちょうどその切り替わりをまたいだことになります。

夜|ナイトマーケットと、黒い水に浮かぶ灯り

舟を降りると市場通りへ。頭上のランタンと赤い三角旗の下は、人の波でした。

ランタンと赤い三角旗が渡されたホイアンのナイトマーケット
ナイトマーケット。ここからはガイドなしの自由散策です

押されて進みます。止まりたいところで止まれません。屋台の匂いが、5メートルおきに入れ替わります。炭で焼く肉、揚げ油、甘い蒸しもの、それから香草。

暑いのに、汗が気にならない。これは夜の街のいいところだと思います。

予約ページでは、灯籠流し後の旧市街・ナイトマーケットは日本語ガイドなしの自由散策と案内されています。私は注記をちゃんと読んでおらず、人の流れに押されるまま歩いて、気づいたら1時間以上が経っていました。

マンゴーと柚子のビールを、ランタンの下で飲みました

途中でSan Miguel の「MANGO YUZU」を1本購入。Limited Edition の WHEAT ALE、アルコール5%です。缶には「Wheat ale with natural mango and yuzu flavors and real fruit juice」とあります。

ランタンの下で持ったサンミゲルMANGO YUZUの缶
San Miguel MANGO YUZU。マンゴーと柚子のウィートエール、5%

フィリピンの会社が作るマンゴーと柚子の小麦ビールを、ベトナムで日本人が飲む。系統はだいぶ渋滞しています。開けた瞬間にマンゴーが香り、甘さの後ろで柚子が効いて、最後がすっと切れる。口当たりは丸く、苦みはほとんどありません。暑い夜に合う、少しアルコールの入った果物のようでした。缶を持つ写真の背景には赤と黄のランタン、空にはまだ青が残っていました。

「HOI AN」のネオンは、水面のほうがきれいです

川沿いに、ハート付きの派手な「HOI AN」の看板があります。看板そのものにはあまり趣を感じませんでしたが、水面は別物。揺れる水で文字がほどけたり戻ったりし、赤と青と黄色が帯になって伸びます。

水辺の「HOI AN」のネオン看板と、水面に映った文字
「HOI AN」のネオン。看板より、水面のほうがきれいでした

看板を撮るつもりで構えて、結局、水のほうを何枚も撮っていました。

夜の川に、灯籠が残っています

夜が深くなってから、もう一度川へ。真っ黒な水に灯籠がぽつぽつ浮かび、赤い灯籠を載せた舟が横切ります。岸の灯りは水の上で長く伸びていました。

夜の黒い川面に浮かぶ灯籠と、灯りをつけた舟
黒い水に、灯籠。舟の上から見るのとは違う景色です

舟の上では、私も灯籠の一部。岸からは他人の灯籠を眺める側になり、違う静けさがありました。時間があったから、どちらも見られたのだと思います。

夜8時すぎに車へ戻りました。白い車の向こうに人の波、街灯、古い家並み。この日の最後の1枚です。

夜のホイアンで車に戻るところ。白い車と人の波
夜8時すぎ。車のところに戻ります。朝8時からの1日でした

時間割|ホイアンは、日没を軸に組むと分かりやすい

この日の流れを、日没を真ん中に置いて並べます。

時刻記録地点・内容
17:35 到着旧市街
17:36ランタン屋
17:41来遠橋の外・内部
17:43橋の祠
17:44点灯した来遠橋
18:05日の入り
18:23舟・灯籠流し
18:28薄明の終わり
18:36夜の舟
18:40ナイトマーケット・自由散策
19:50岸から川を撮影
20:12車に戻る

この日はミーソン遺跡の舞踊と、日没前後のホイアンを両方見られました。公式行程と写真では記録地点が揃わず、遅れた分数は断定できません。次は到着したい時刻を先に決めて手配します。

自分で行くならいくらか

入場券は公式案内の金額です。舟・灯籠は最新料金を確定できず、私の個別の支払い記録もないため、現地確認としています。

対象目安円
ホイアン旧市街 入場券(5か所)120,000ドン約720円
同(3か所)80,000ドン約480円
手漕ぎボート人数・時間・含まれるものを乗り場で確認未確定
灯籠1個の料金と舟代に含まれるかを確認未確定

2人で5か所券を買う場合、入場券だけで240,000ドン(約1,440円)です。

私のツアーは基本プラン1人15,314円。ホイアン部分の個別価格は分けられません。個人手配と比べるなら、入場券・舟・灯籠にダナンからの往復交通費を足して考えます。

次に行くなら、到着時刻を狙います

次は日没30分前に着き、点いていないランタンを見て、橋の犬に挨拶をして、日が沈むのを待って舟に乗る。そこまで決めたら、あとの2時間は人の波に任せる。それが、いまの私の考える組み方です。

同じ日の午前から午後の話は、こちらに書きました。ダナン1日ツアーは1人15,314円|朝8時から12時間、五行山とミーソン遺跡の時間配分

この旅のシーフードの値段は、別の記事にまとめてあります。ダナンのシーフードはいくら?|生簀の値札と伝票の実物、ミシュラン掲載店を含む2軒の相場

行きの便と、ホーチミンでの乗り継ぎはこちらです。ホーチミン乗り継ぎでダナンへ|手荷物は受け取り直しでした。ベトジェットはT1のまま、他社はT3へ移転

旅の全体(日程・総額・泊まった宿)。ダナン3泊5日の費用は1人約16万円でした|GWの航空券・ツアー・ホテルの実額と、4日間の中身

数字の出典:写真は私の撮影時刻、日の入り・薄明は日付とホイアンの緯度経度からの計算値です。ツアー行程・注記はVELTRA販売ページ(2026年9月確認)。円換算は1円=166.47ドン(2026年5月の月間平均)です。

参考情報・公式案内

一般情報の確認に使った公式案内です(2026年9月26日確認)。

ホイアン世界文化遺産保全センター:2026年の入場券案内

ホイアン世界文化遺産保全センター:来遠橋の歴史

VELTRA:参加したツアーの内容・注意事項

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この記事を書いた人

ちえ。沖縄出身。2024年9月から2025年11月までクアラルンプールで暮らし、マレーシア・タイ・ベトナムの旅を書いています。街歩き・ホテル・空港移動と、実際に払った旅費と旅程が中心。現地で体験したことと公式情報で確認したことは分けて書いています。X:@3mxmtv/YouTube:@tabirea_blog

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